web大岡村誌 植物・哺乳動物
大岡村の哺乳動物 水辺の獣たち(テン・イタチのなかま)

イタチのなかま
 水の豊富な大岡村ですが、けものの中にも、水辺を好むものがいます。イタチは、魚類やカエル、サワガニなどもよく食べ、川や池に結びついて生活しています。イタチのなかまには、他にテンやアナグマがみられます。
 
1.水辺のけもの−イタチ
細長いスマートな体型です。オスの体長は尾をのぞいて30cmくらいですが、メスはその半分くらいの大きさしかありません。これは、体の大きさをちがえることにより、とる獲物の種類をかえ、おなじ場所にすんでもオスとメスでえさあらそいをしなくてもよいためだといわれています。「イタチの最後っぺ」などといわれますが、これは肛門腺よりでる、独特の臭いをもつメルカプタンという分泌物によるものです。
 イタチは、完全な肉食で魚類やネズミ類、カエル、サワガニなど水辺の生き物をおもに食べています。えさの関係で川や池のちかくに生息しています。
 大岡村では、犀川の河原で糞や足あとを確認しました。聖川の堰堤でも糞を確認しました。用水路や水田での目撃情報もいただいています。
2.森のヴェジタリアン-テン
 体型はイタチに似ていますが、それよりかなり大きいです。両足をそろえて一足とびにはしるために2つずつ並んでつく独特の足跡と、自分のなわばりの目印として、道ばたの石の上など目立つところにする糞が、生息を知る手がかりとなります。
 食肉目の動物ですが、肉食性のイタチとちがい、夏から秋にかけては植物質のものもよく食べます。とくにナナカマドやマタタビの実が好物で、それらの種子がよく糞に混じっています。
 テンの夏毛は褐色ですが、冬になると全身黄色の毛でおおわれる「キテン」と、褐色のままでいる「スステン」の2つのタイプがあります。
 大岡村では、全域で目撃情報をいただいています。テンが生活するには、広い広葉樹林が必要です。テンが村の全域で生活できるのは、大岡村の豊かな林のおかげです。


 
3.実はイタチのなかまーアナグマ
姿はイヌ科のタヌキに似ていますが,イタチのなかまです。この地方でも,タヌキをムジナとかマミとよびますが,このアナグマと混同されがちなよびかたです。また、この地方ではアナグマのことをササグマといいます。アナグマは山の中に巣穴をほって生活しています。そのため爪が長く穴掘りに都合よくできています。梅雨時には,巣穴の中に敷きつめた木の皮やワラを巣穴のまわりに持ち出して干すようなこともするそうです。とても清潔好きな動物です。雑食性で昆虫・ネズミ・ノウサギ・果実などなんでも食べるようです。大岡村では、大花見池近くで目撃したという情報をいただいています。